｜フェルトハットってどうなの？

ストローハットを被り慣れると次にフェルトハットへと気持ちは高まります。

フェルトハットも三種、ウールハット・ラビットハット・ビーバーハット。

特徴はパナマハット同様に薄く仕上げられた緻密な高温圧縮技術。薄くて軽くて暖かい事。キャップしか被ったことにない人はそのフィット感（頭に馴染む）に驚くことでしょう。

DOBBS FIRST CLASS (WOOL)

ウールはなじみの深い素材。ファッションではごく当たり前の存在です。

価格もお手頃、数千円から1万円程度でかなり選ぶことは出来る。羊毛は毛足が長い分

やや厚みがあります。

フェルトハットの持ち味は保温・吸湿・耐久性。その点でウールは★３つ。

コストパフォーマンスの面でも★４つ。

肌触り（感触）はウールの良さで★４つ。

STETSON STRATOLINER SPECIAL EDITION(RABBIT)

人気フェルトはラビットハット。天然ラビットは乱獲で減少したのでいまは養殖ラビットが使われています。ウールよりも毛足が短くなった分、ハットになると薄い上品な仕上がりになります。世界的にラビットハットは主流のど真ん中にあります。標準的な価格は3万円から5万円程度。

機能面の性能は★４つ。

コストがアップした分耐久年数もあり★５つ。

肌触りは★５つ。

STETSON BOGGIE(BEAVER)

高級素材ビーバーは水生動物。防水性もある内側の柔らかい毛だけを使うビーバーハット。

世界中のブランドが最高峰（SUPREME）に規定しているので、数万円から20万円と高額になります。

機能性は文句なしに★５つ。

ただし価格にも反映するためコストパフォーマンスは★４つ。

肌触りは好みもありますがラビットとは違うやや硬め感はあり★４つ。

ビンテージハット（数万円から数十万円）と呼ばれる新商品発表時の製品が市場に出回り、1940年代のハットがいまだに生きている。80年そのままに生きているわけですから、フェルトハットは一生ものという意味がおわかりいただけると思います。

Jonny Deppのハットはクラウンが破れているものが多い。

「それがヴィンテージだ！」本人にはお気に入りです。

バッファローやカシミアなど洋服や革製品のフェルトもありますが、軽量で保温性が高く吸湿性耐久性と要求度の高いフェルトハットでは三種が本流です。

歴史的には北米は160年、欧州は250年程度のハットメーカーがあり、現存する最古はイギリスのジェームズ・ロック社（1662年創業）です。

国産ハットメーカーは明治維新以降トップハットが欧州から持ち込まれたところからが始まり、1892年渋沢栄一が設立した東京帽子（現オーベスク社）が山高帽を製造しました。

ハットビギナーの方にはウールからと言いたいところですが、そこは本流のラビットをお勧めします。２つめ３つめにウールやビーバー。いいものを被り慣れるところで言えばラビットの良さを知っていただきたいのです。

フェルトハット（フェドラハット）のメインカラーはグレイ。中間色です。

ブラックはトップハットを継承するカラーでブラックスーツに合わせる正式なもの。普段扱いには上級者向けです。グレイはフォーマルでもカジュアルでもマッチングしやすいため、定番カラーナンバーワン。→大人っぽく見える。

ブラウン（茶系統）やネイビーブルー（濃紺）がその次に。

グレイでは当たり前すぎる人が選ぶお好みカラー。→渋く見える。

アイボリー（白系）は軽快なカジュアル感があり、フォーマルな場での意外性で被る人も多い人気色。→若々しく見える。

モスグリーンやワインレッドなどのビビッドカラーは、個性を出したい人に最適なカラーですが、それ１つしか持っていないのではなく２つめのハットとしての認識です。

→目立つことが好きな方用。

フェルトハットは、原色はあまり使いません。深い色でスーツとコーディネートする。

でもパーティ用（ハリウッドで人気のレッドインナーのKINGシリーズは現地価格495＄、しかもウール）ならもちろんありです。KEITH&JAMES