｜どんなハットか迷います。

「ハットって似合わないんだよね」よく耳にする言葉です。

「ジャケットを着るようにハットを被る」とお伝えしたように、ジャケットを着ないビジネスマンはいません。

スーツを初めて着た大卒新人のように、被り慣れていないだけの事。

丸顔だから、四角い顔だから等ハットのスタイルを顔の形に合わせるマーケティングは間違いです。ブレザーって似合わないから着ないとか言えませんよね。

「つば広ハットはダサい」検索でひっかかるフレーズ。「つば広」とかいう単語自体（ワイドブリム）がダサいですが、クラシックなスーツを否定しているようなもの。フェドラハットはトレンドではなく文化です。

ネットの風評はその出所がはっきりしないこと、それはただのデマとなります。武士のちょんまげをダサいという人がいますか？　デマは誰かの思い違いでしょう。

前置きはここまで。基本ハットはジャケットを合わせます。それから着崩していきTシャツやジーンズなどと組み合わせる。カジュアルが基本ではなく、トラディショナルな服装から始まったデザインなので合わせるのはジャケットあり。

ラフなジャケット（Gジャンや革ジャン、MA-1などのジャンパー系）は、元々キャップに向いているのでハットを合わせるならラフなショートブリムがシャープに見える。

ハットとジャケットのコーディネートで大事なことはカラーリング。サマーハットはパナマをイメージして白やナチュラルを想定しがち。服装全体がダークな時に白いハットは合いません。最低限何かと同じ。靴やネクタイ、パンツなどと同じ色目で被りましょう。

ピンクなど変わった色の場合は白系の服装でハットを浮き出させる。全部白一色の場合はグログランリボンカラーがブラックなどワントーンではなく２トーン３トーンくらいで収まるコーディネートが望ましい。カラフルすぎる服装はさすがにどうか？　と周囲から言われるでしょう。

キャップとスーツの組み合わせがないように、ハットも派手な色はなかなか難しい。参考にしたいのが、その色をどんな人が被っているでしょう。まずは先輩を見つけて分析しご自分に取り入れること。いきなり赤いハットは無理というもの。白・黒・茶色・ワインレッドなどと進化させていく必要がある。それには数年かかるでしょう。

間違いなく言えることは、ハットを被ることで被る前よりも、ハットへの知識とともにあなたのコーディネーションは得点が上がる事。周囲に与える好感度は上がると言う事。ファッショナブルであることは背筋を伸ばした大きな自信につながっていきます。

ハットは顔よりも大きく、身体全体が誇張されます。白髪交じりや薄い頭髪などネガティブ要素も消してくれます。強風や雨では困難ですが、あなたにプラス要素をもたらす武器とお考え下さい。

商品紹介には各配色の説明もあり、コーディネートのご参考にどうぞ。

最後にひとつ。まず安いのから試す！　はやめておいたほうがいいです。そのハット（擬人的にその子）はすぐに飽きてしまうから。「ジャケットを買う！」そのつもりが無難です。被られない子（ハット）ほど悲しい子はいません。愛用されるためにハットはあります。