｜画になるロケ地とは、被写体を含めて強いメッセージが発信できる画のこと。

風景ならおもにクルマの走行シーンとなるわけですが、ガードレールや標識があるとそれだけで途端に価値は消えていきます。消せばいいじゃん。→　そうですね、消すには多大に費用が掛かります。

カテゴリー：道路

#01 MILKROAD（熊本）

熊本県菊池郡大津町から県道339～12～45～11号線～一般道～県道40号線をつないで阿蘇市波野大字小地野に至る、全長約47.1kmの草原道路

カルデラ周辺の日本にはめったにない俯瞰で狙えるワインディングロード

#02 トラピスト修道院前並木道（北海道）

北海道北斗市三ツ石392

石畳でできた直線800Mの縦引き可の画

#03 江島大橋（島根・鳥取）

鳥取県境港市と島根県松江市の江島を結ぶ陸橋（対岸大根島からの画）

ZOOMを使ったフォトテクニックで縦が圧縮して見えている

カテゴリー：海の見える駅

#01 JR信越本線・青海川駅（新潟）

新潟県柏崎市大字青海川

電車の停車がなければロケセットでもできそうな画ですが、本物はやはり堂々としている

#02 JR予讃線・下灘駅（愛媛）

愛媛県伊予市双海町 大久保

海に沈む夕日が理想的に狙える画ですが、一般観光客を排除はできないのでそれは狙えませんね

#03 JR牟岐線・田井ノ浜臨時駅（徳島）

徳島県海部郡美波町田井（夏季限定駅）

砂浜直結をイメージさせる画（横断幕は差し替えることが前提）

カテゴリー：トラム（路面電車）東日本

#01 都電荒川線・学習院下（東京）

東京都豊島区高田二丁目

横切る人（車や自転車でも可）をメインに画をつくる

#02 富山鉄道富山軌道線（富山）

富山駅：富山県富山市明輪町1。富山大学から南富山駅までの約38分20駅の市内軌道線

左右に走る道路に狙いのクルマを仕込むこと

#03 福井鉄道福武線（福井）

福井市内の田原町駅〜商工会議所前電停の間で併用軌道区間を走り、商工会議所前電停〜越前武生駅の間は専用の鉄道線

トラム貸し切りで演技をつくること、またはラッピングトラム

カテゴリー：石畳のある道

#01 ひがし茶屋街（石川）

石川県金沢市東山　城下まち金沢周遊バス・北陸鉄道路線バス・西日本JRバス「橋場町」バス停から徒歩約5分

狙いは観光客が来る前の時間、6時~7時が勝負です

#02 熱海（静岡）

熱海市海光町の別荘地の坂道。戦後GHQがつくらせたという。遠く海に浮かぶのは初島。

海側から登場する人物やクルマを曇天でしっとりと狙いましょう

#03 オランダ坂（長崎）

長崎県長崎市東山手町・日本の女子高の草分け、活水学院前の坂道

まさにこのような小雨が一番。そうでなければ水撒きで路面をしっとりさせること

印象的な映像になることは間違いないが、テスト本番も含めて限られたテイク数は最大3回（最小1回）の覚悟でのぞむ真剣勝負（ミスはできない）が必要とされるショット。シミュレーションが完璧でも本番は天候に左右されるため、最高と最悪を想定することが前提。一般人対策・警察対策・周辺での協力体制、情報戦が成功への道です。一番お金をかけるのは現地ロケーションコーディネーターへの協力体制。ここをケチると成功はない。

#XYZ ちなみにオランダ坂は早朝（6時台前半）、スモークを焚いてテストドライバーが走行しましたが、カメラの居場所（引ける場所）がなく切り返しショット（向かう画と後ろを追う画）に。すると撮影量が2倍になるため、遮断する時間も当然倍になった。一番大切なのは撮影時間。粘ると中止の危険（迷惑行為）も上がる。