会社の経営者は個人の能力を時間給で買い上げて、社員として働いてもらう。

報酬と待遇（社会保険などの福利厚生）を得て社員は、会社の方針通りにアクション（仕事）をする。

｜芸人（アーティスト）は芸を売りに稼ぐ人。

芸人は特筆すべき芸があることが前提。作曲家や大道芸や画家、スポーツや講演会などの言葉（分析家や研究家）で稼ぐことも含み、自分の技術で興行される催し物に観客を集めることが出来る人という意味で、人々に強く影響を及ぼすことが出来る人。

【パトロン】という言葉がある。支援者と言う意味で、ネガティブな性的関係を持つパパさんではない。古くは13世紀のイタリア・フィレンツェのメディチ家が有名で、薬屋から財を成し14世紀には銀行業を開業し、ローマ教皇庁をお得意さまとする大富豪になった。メディチ家は芸術家を支援し、ルネッサンス時代を築くアカデミー（教育機関）をつくり芸術家を育てていった。アカデミーは単なる慈善団体ではなく、もちろん収益も上げていく組織に発展していく。

音楽で言えばモーツァルトやベートーベン、シューベルトやブラームスやマーラー。古典から現代にいたるまでパトロンの宗教活動とイベント用（興行）作曲は切っても切れない関係にある。有名な宗教活動団体＜フリーメイソン＞はクラシックのパトロンとして数々の作曲家を生み出しています。

オペラやバレエ、王族貴族の娯楽として興行されていた時代から富豪のパトロンが実現してきたから芸術は発展してきた。パトロンになれる人は尊敬の対象になる。ということだ。

ゴルフのアーノルドパーマーが面倒な試合出場のマネジメントを依頼したことが始まりのスポーツマネジメント。それはIMG（インターナショナル・マネジメント・グループ）となり、タイガーウッズや錦織圭を所属選手とし彼らのマネジメントを行っている。

芸人が個人事業主で会社とエージェント契約する。とY興業は発表した。このような契約の件を当初から言うように、マネジメントはエンターテインメント・ロイヤーがいて、彼らがエージェント（代理人）として機能すればいい。

ひとつひとつの仕事を年間でスケジュールで管理し、パトロン（興行主）との交渉を受け持つことで両者の利害を担当する。会社と社員との関係ではないことを最初から理解していない日本のアーティスト業界が誤解していただけの事。

取り分はこう。芸人３・パトロン４・ロイヤー１・税金１・組合１＝計１０

組合費をきちんと計上し、引退したらそこから年金。MLBやNBAでやっているのと同じこと。組合が強い業種は倒れないし、組合員を守ってくれる人たちが増えていく。パトロンはもちろん一番取っていくが、出資している分利益配分は当然なことだ。

反社会的勢力を一方的に排除する日本の昨今の風潮ではあるが、もともと日本の港湾労働者（横浜や神戸）をまとめ上げてきたのがいまの反社会的勢力団体。「◇◇組」という組織の代表格の山●組がパトロンとなって女優や俳優、歌手は生まれてきた。歴史的に反社会的勢力以外のパトロンが存在していなかった。

※昭和の歌姫、美●ひばりさんや小●旭を検索すれば事情は書いてあります。最新では相撲の元横綱輪島関の本＜真・輪島伝＞がそれを物語っています。

国営企業だった日本専売公社がタバコを売り、タバコは当たり前に大人のたしなみだった。それがいまやタバコは煙害、ガンの元。危険だからやめなさいという。

正しい情報は上澄みだけをすくいあげて検討するものではなく、元々の発祥から現在に至るまでの工程の中でどのように今捉えるべきかを考える事。ただ臭いものに蓋をすることではない。

悪い行為という点では、世界13億人がいるイスラム教では銀行業で利子を取ってはならない。＜金はモノではなく、取引を成立させるために交換するだけもの＞。金自体には価値がない。その金が金をつくることは正しくない。よってイスラム系銀行では、金をモノに変えモノから金を生み出す努力をする。銀行であっても不動産業などで稼いでいる。イスラムで消費者金融（金貸し）とかはあり得ないということです。金を貸す＝何も生み出していない。それは汗をかく行為ではない。だから×。人は汗をかいて稼ぐもの。

自分たちの世界だけでなく、人の歴史の中に生きている私たちはさまざまな情報をきちんと理解して、正しいものを選択しなくてはならない。映画を通じて知った世界のさまざまなルールを皆さんもぜひご参考にどうぞ。