ゴルフはプロプレーヤーのスーパープレイに拍手喝采を送るスポーツ。

4月のマスターズでは、1ヤード単位で真上から落とすトッププレーヤーの妙技、そしてガラスのグリーンにピタッと止める技に酔う。タイガーの復活は記憶に新しい。

6月の全米オープンでは、トッププロとゴルフコースの闘い。何年も前から選定されたコースはこの日のためにアンダーパーを出させないコースに仕上げる。トータルスコアでプラスとなればコースの勝ち、アンダーが出ればプロの勝ち。永遠に互いの技術を高めていくゲーム。世界中の挑戦者（予選を通れば出られる）を受け入れるアメリカらしいオープン競技。

ところが全英オープンはちょっと違う（もちろん皆さんご存知でしょうが）。

主催するR&A（ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ・オブ・セントアンドリュース）はROYALの名を持つシーサイド・リンクスコース（木が生えていない）にすべてを託す。ROYALは人で言えば＜サー＞の付くような超名門、セントアンドリュース（ゴルフ発祥の地）やカーヌスティにはロイヤルは付かないが、現代のコース設計の元祖トム・モリス設計監修。

PGA（アメリカのゴルフ）は喝采を生むが、R&Aの全英オープンは悲劇（深いため息）を演出する。

優勝カップ＜クラレット・ジャグ＞に名を刻もうと世界中のTOPプレーヤーが挑戦するTHE OPEN。木が生えていないリンクスは風がハザード、風は目に見えない。

ボールを上げたらどこまで飛んでいくかわからないリンクスではボールは転がし。コロコロする中継をなんか面白くないと言う人もいるだろう。

ドライバーを300Y打って、アイアンで200Yを真上から落とし、パターで数ヤードを一発で沈めるPGAゴルフ。

ここではアイアンで200Y打って100Y転がす。深いポットバンカー（元々は牧草地、羊が風よけに掘った穴）に落ちたら横に出して1打失う。平らなところはティーインググラウンドだけ。あとは自然がつくったコース。フェアウェイを転がるボールはどこに行くかわからない。

1978年日本の中島常幸が4打要した＜トミーズバンカー＞。1999年17番ホールまで2位に3打差をつけていたフランス人バンデベルデは＜カーヌスティの悲劇＞でその手から優勝カップは零れ落ちた。

1991年優勝したオーストラリア人イアン・ベーカーフィンチは、その後スランプ（イップス）に陥り6年後の大会で92を叩き、二度と90を切れないゴルファーになってしまった。優勝者は毎年呼ばれる、名誉な会場に行くことができなくなった。

2001年、ボールを見ない変則フォーム（頭を重しに振り子にする打法）で世界ランク1位となったデビッド・デュバルが優勝した。デュバルは最小ラウンドスコア59も出すモンスターになり、タイガーを破る唯一のプロだった。デュバルが消えたのはメンタル（離婚騒動）で80を切れないゴルファーになってしまったこと。技術は変わらないのにスコアが出なくなった。そのタイガーも離婚騒動から復活まで10年以上の歳月を費やした。

かつて丸山茂樹（2002年）や友利勝良（1998年）がTV中継中にTOPになったこともある全英オープン。そこには＜魔物が棲む＞という。今年は北アイルランドのロイヤル・ポートラッシュ。俯瞰で見る限り悲しいほどに難しい自然と闘うコース。一日に四季があると言われるイギリスのコース。真夏なのにハイネックやセーター姿も当たり前。プレーヤーとイギリスの自然は仲良しではない。

令和最初の国賓トランプさんとプレイした日本を代表するプレーヤー青木功さんは言う。

「どこに行くかは、ボールに聞いてくれよ…」THE OPENはそういうコースだ。68年ぶりのコース返り咲きの秘話はこちら。

7/18まもなく開催！観客数は過去2番目の237,750人（前売り券）になるという。今年挑戦する日本人プレーヤーは8人。TVから応援しよう！　17番18番はこの大会のために新規につくったコース。それだけ見ごたえがあるということだ。

引用：GDOオンライン 

※（数字）はブックメーカーのオッズ7/16現在、数字のない人は＋10,000以上

7/20 予選通過はYUKI INAMORI・YOSUKE ASAJIの2名のみ。頑張れ！JAPAN。

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7/22 嵐の最終日、風はボールをほんろうした。優勝はアイルランドのシェーン・ローリー32才。

10年前アマチュアでアイルランドオープンを制した地元の英雄。

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さて次は全英女子オープン。開催はWoburn Golf Club、8/1から8/4までGOLF NETWORK

2018年は4位に比嘉選手が食い込む大活躍。今年は誰がヒロインか？

TODAY’S SCORE : GDO ONLINE

8/5　SMILING CINDERELLA HINAKO SHIBUNO WINS!

やってくれました。20才の天才渋野日向子プロ。全英女子オープン優勝！