はげます。応援すると言う意味です。かつてGod Fatherのマーロン・ブランドが被っていたハットはChristys’のホンブルグ。世界中のお父さん（Father）たちは憧れました。二代目アル・パチーノの方がイメージしやすいかもしれません。

女性が化粧するように男性はその装いでスタイルを表現します。

｜キャップの若々しさではなく、シニアはダンディであることが変わらぬスタイルになります。

二重瞼で目が大きく、小顔であごすっきり。胸は大きく二の腕やウエストは締まり、足は長くお尻は上がっている。髪の毛は真っ黒で長く伸びて直毛。全身の毛はなく、色白の八頭身美人。誰もがその姿をイメージするのはベストジーニストのこの人（NANAO）でしょう。ただみなさんがこの人になれるわけじゃない。

シニア世代のキーワードは＜渋い＞、英語でいえば＜BITTER＞。地味で深い味わい。

年季を武器に変えること。すべてのネガティブワードをハットで渋めにラッピングする。

ボルサリーノ・クリスティーズと欧州の名門ハッターもありますが、かなりな高額商品揃い。ここはステットソンとドブス。コストパフォーマンスとスタイリングのいいアメリカンハッターです。

帽子はてっぺんが丸いもの（ボウル）しか被ったことがない人がほとんどでしょう。ヘアスタイルは潰れますね。ハットはスウェットバンドで支える帽子、クラウン（頭頂部）は触れているだけ。前髪を出してあみだに深く被る人もいますが、顔を見せる職業のミュージシャンのような被り方はシニアには向いていません。

初めてのハットというと、ブリム（つば）の短いチロリアン風をイメージするかもしれません。フェドラハットはブリムが６CMほどあるつば広ハット。初見はちょっとクラシックに見えるかもしれません。

サマーハットから始めましょう。ストローハットです。

最高峰はパナマハット。素材は南米エクアドル産トキヤ草。日本で言う棕櫚（シュロ）、トキヤ草（トキージャ）は茎のない葉のみのヤシの木の一種。トキヤ草生産地のモンテクリスティ・そして製造工場のあるクエンカで、手編みで作られる完全ハンドメイド。

編み方の段数（安価なもので3段・高価なものは32段）でグレードがあります。

※Weaves Per Inch（映像のDPIと同じ1平方インチあたりの段数）

各国のハットブランドではグレード８が３万円前後、最高グレード30で50万円もする高級ハットです。

最低ランクのグレード３で１万円前後ですが、スカスカなパナマはあまり見栄えが良くないのと耐久性に問題があります。

元々はソンブレロのような大きなブリムのハットでしたが、いまは高級ファッションとしてフェドラハットが主流、グレード８あたりで国内でも流通していますが、最大の弱点は折れてしまうと穴が開くこと。丁寧な扱いが出来ない人には難しい素材です。

UVカットと取り扱いが簡単で衛生的なもの。それがHey3hatterのラインナップ。

NYスタイルのドブス（Dobbs）とテキサスのフェドラハット・ステットソン（Stetson）。

Dobbs Rosebud：素材はFlorentine Milan（フローレンスミラン）。

正確にはペーパーハットの部類になりますが、紙ではなく紙由来の繊維を編み上げた素材。コーティングを施したミランは光沢があり軽く丈夫。ハットは型崩れがつきものですが修正もしやすいハット素材。

NYスタイル：5CM強のブリム。クラウンは10CMくらい。太目のリボンはハットと同じカラー。カジュアルなイメージが強いハットですが、セミフォーマルでも被ることができる都会っぽいデザイン。豊富なカラーリングが特徴のROSEBUDは大人カラーのコニャックがお勧め。

Stetson Hemp Stratoliner：素材はHemp（大麻の茎）。

麻薬の大麻草ですが、使用用途として繊維として編み上げたヘンプは、水に強くコーヒーの麻袋をイメージしていいのですが、耐久性のある素材です。特徴はUVカットと強い抗菌性。高級ハットメーカーが好んで使う素材です。

Stratoliner：映画アビエーターでディカプリオが演じた航空王ハワード・ヒューズ。1940年、彼がボーイング社に発注した、世界初の北米と欧州を往復する旅客機＜ボーイング307＞就航記念に作られた帽子。

その機体のニックネーム＜ストラトライナー＞の名前を冠したステットソン・ストラトライナー。乗降するエグゼクティブなビジネスマンが被るプレミアハットです。

以来70年以上もアメリカのスタンダードでありつづけるハットのサマーハット版がこのヘンプ・ストラトライナー・スペシャルエディション。ブリム：６CM　クラウン：10,5CM　お勧めカラーは抹茶色のSAGE（セージ）。リボンとパイピングはブラウン。

大人が被る大人のハット。Dobbs（ドブス）とStetson（ステットソン）まずはストローから。