｜世界初の自動運転（レベル3以上）はなんとHONDA LEGEND。

国土交通省ではクルマの自動運転を図のように定義しています。

レベル0~2は人間監督下の自動運転。レベル3~5がAIとGPS監督下の自動運転。

電気自動車メーカー・テスラはレベル4をすでに開発済みとのことですが、各州のルールが違うアメリカではまだ着地できていない様子。今年ローンチ予定だった計画をCEOイーロン・マスクは2021年になりそうだと言っています。テスラはオーナー購入済みのテスラカーをタクシーに変えることができる【ロボタクシー】を100万台投入予定、UBERに対抗するようなシステムを開発。さらにトラック【SEMI】での自動運転を最大の武器に、すでに予約を開始しています。広いアメリカの物流を支えるのはトラック。その主役を電気自動車のテスラ、そして自動運転にしたら、物流コストは格段と下がるという戦略だ。

シンプルなドライバーズシート

2021年はドイツもレベル3を解禁予定。メルセデスSクラス、アウディが投入予定だそうです。アウディはA8で2016年開発済みとの発表でしたが、当時ヨーロッパではルール自体（当時は時速10キロ未満まで）が追い付いていなかった。自動車の国際的認証について話し合う国連欧州経済委員会（UNECE）の自動車基準調和世界フォーラム（WP29）では2017年の時点でレベル3は「時速10キロ未満」だった。

さてHONDA LEGEND、なぜ世界初か？それはルール改定と認可のタイミングとしかいいようがない。ホンダは11月11日、新開発した自動運転システム【Traffic Jam Pilot】が、自動運転レベル3の型式指定を国土交通省から取得したと発表しました。

高速道路渋滞時など一定の条件下では、ドライバーに代わってシステムが運転操作をする自動運転が可能となります。ただ具体的には時速30KM未満に限定。高速道路または自動車専用道路の使用のみ。スピードが上がるとオートで人の運転に代わるサイン（グリーンからレッド）が出ます。悪天候（濃霧や大雨、降雪、強い逆光など）で周辺の車両や路面を認識できない場合は利用できない。

さらにその制御をサポートする高精度地図やGPS（GNSS）による情報が正常に入手できていることも必要で、ドライバーは運転席に正しく着座してシートベルトを装着していなければならない。それでも渋滞の追突はなくなりそうです。

グリーンランプは自動運転している時

実際のレベル3運転がこれ！でもまだCMはやっていません。

あれっ、木村さんの乗るやっちゃえ●●の【プロパイロット2.0】は自動運転ではないのに、お断りをごまんと詰め込みオンエアしていましたね。

【プロパイロット2.0は自動で運転する装置ではありません。運転者は常に周囲に注意し、道路・交通・自車の状況に応じハンドル、ブレーキ、アクセルを確実に操作し、安全な運転を行う責任があります。車線中央付近を走行するようにステアリングを制御します。側方の車両が近づいてきても反応しません。※2021年以降デビューのプロパイロット3.0はレベル3を装備予定】NISSANウェブサイトより

次のレベル4は速度や道路環境、走行区域、気象条件など限定条件が存在するが、一定の条件下においてドライバーを必要としない完全自動運転を実現する。この限定条件は「運行設計領域（ODD＝Operational Design Domain）」と呼ばれ、各社が開発する自動運転システムによって異なる。

最高品質のレベル5は原則、どのような場所、どのようなときでもドライバーを必要としない完全自動運転を実現する。あらゆる不測の事態に対応できる認知・判断技術といった非常に高度なシステムを要するため、事実上実現不可能とみる専門家も少なくないが、自動運転開発の最終到達地点は現状このレベル5となる。

実はGOOGLEは自動運転開発企業であるウェイモにおいて、アリゾナ州で【ウェイモワン】というタクシーサービスを2018年から開始している。自動運転タクシーにはフィアット・クライスラー・オートモービルズ（FCA）のミニバンを使用している。配車は24時間いつでも可能で、車両には最大で大人3人、子供1人が乗れる。

ウェイモワン（ドライバーは乗車してますがいずれ無人に）

自動運転タクシーについては、米ゼネラル・モーターズやライドシェア大手ウーバー・テクノロジーズもアメリカでも展開を計画している。日本でも自動運転ベンチャーのZMPが日の丸交通と実証実験を行うなど注目を集めています。出典：自動運転LAB

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自動運転はLiDAR（ライダー）というセンサー技術が勝負。クルマメーカーが搭載するLiDARブランド（ほとんどがベンチャー企業）の勝負になる。クルマもPCや携帯のようにブランドの中は他社製品。という時代が来たということです。

意外なことに自動運転で大事なのはカメラだけじゃないんです。センサー（LiDAR）はコウモリのようにレーザーを対象物に照射し、反射して戻るまでの時間から、物体までの距離を計測するためのセンサー。

そのLiDARを身近にも搭載しているやつがいました。最新デジタルカメラでも搭載していないLiDAR、iPhone12proはもうカメラを超えたのでしょうか？

APPLE iPhone12pro（最大5MのLiDAR）