｜時間を掛けてゆっくりと旅をすること。

ここでいう＜タイムトラベル＞とはクイーンエリザベスで世界一周をするようにゆったりと旅をすること。時間を巻き戻したり、未来に飛んだりすることではありません。

ロシアが以前（少なくても2013年）から日本にアプローチしているもの。それがシベリア鉄道を延長し、サハリンと稚内を結ぶトンネルによるロンドン・東京間大陸横断鉄道の実現。

線路幅の違い（フリーゲージトレインの必要性）や高額なトンネルコスト、利用者が常時いるのかなど費用対効果としての問題はあるにしても夢のトラベルです。陸路でEUまで、運行日数は最短でも10日はかかるでしょう。

モスクワ・北京ラインはすでに常時稼働していて、ハルビンからモンゴル経由で、ドイツとイギリスの民間鉄道がオリエントエクスプレス同様豪華列車を走らせている。現在ロシアの東の終着駅はウラジオストク。これをハバロフスクからサハリンに橋を架け、サハリン稚内45KMを青函トンネル同様に海の下を通すことで実現させる。実現すれば13,000KMの世界最長鉄道旅行が誕生します。

日本ではニュースにならないイギリスの報道

赤字のJR北海道や線路幅（日本は3フィート6インチ、ロシアは4フィート11インチ）、いったいトンネル費用はいくらになるのか（１KM掘るのに100億円）と日本政府はいい返事をしていないようです。でも英仏海峡ユーロトンネルは50KMありました。イギリスのフォークストンとフランスのカレーを結び、全長は50.49kmのトンネルです。総工費は1994年当時で約88億ポンド(約1兆2,408億円：1ポンド=約141円)とされています。（だいたいこのロシアの要請を公開していませんね）

ロシアは亜寒帯から寒帯に属し、シベリア鉄道が大動脈。日本で言えば東海道本線。物流とビジネスを支えています。広い国土は国内にロシアタイム（時差）11時間を持ちます。旧ソ連では共産圏として周辺国を支えてきたロシアですが、CIS（Commonwealth of Independent States）独立国家共同体（11か国）のリーダーとしてなんとしても加盟国を支えなければなりません。そのためにもシベリア鉄道をアジア先進国に伸ばしたいわけがあります。

またサハリンには液化天然ガス供給基地があり2022年から稼働し、アジアに供給する計画があります。この世界最大の資源会社ガスプロムの元幹部がロシアのメドベージェフ首相です。彼は2007年の洞爺湖サミットで「北方領土問題の解決を次世代に委ねることは考えていない」と話し、緑茶を飲む親日派です。

シベリア鉄道自体はロシアの鉄道路線ですが、イギリスやドイツの民間会社がラグジュアリーな列車を走らせています。ウラジオストクからモスクワまでなら最短で6泊7日、モスクワからウラジオストクなら7泊8日。

最高グレードは、ゴールデン･イーグル･ラグジュアリー･トレインズ社というイギリスの民間会社が運営する＜ゴールデン・イーグル・トランスシベリアン・エクスプレス＞

一部蒸気機関車で走らせています

コンパートメントのシルバークラスでもこの仕様

バーは動く五ツ星ホテルのラウンジ、ピアノ生演奏も

＜ゴールデン・イーグル・トランスシベリアン・エクスプレス＞はシャワー・トイレ付きの完全個室キャビン。ウェルカムシャンパンのドリンクサービス。朝昼晩とも三つ星レストランに匹敵する一流シェフによる本格料理。モスクワ・ウラジオストクのホテルに一泊し、途中駅での観光もついた最高級列車の旅。

シルバークラス2名1室のひとり料金はロシア横断全15日でUS$17,300〜US$18,500。ゴールドクラスでUS$21,500〜US$22,500。世界のラグジュアリートレインTOP10では、オリエントエクスプレスに次ぐ2位の人気列車です。詳細パンフレット日本語版はこちら

次のクラスで＜ツァーリ・ゴールド＞・＜グランド・デラックス・シベリア・エキスプレス＞・＜インペリアル・ロシア＞そして標準仕様のロシア鉄道のロシア号があります。車掌は若い女性がほとんどです。ロシア風の【おもてなし】なんでしょうが、長時間お世話になるので仲良くしておいて損はないようです。

日本語ガイドがないので、基本はロシア専門の旅行会社でアレンジしてみてください。オプションで行きたい国や食事や交通手段がロシア語でしか対応されない場合も多く、ロシアの旅は事前準備が重要です。

世界最大の国、ロシア（ウラジオストク）は【イースタン・ドリーム】という船便があり、ウラジオストクまでの日本の出港は鳥取の境港。巡行しているのは韓国籍の船会社DBSクルーズフェリージャパンです。

DBSのウェブサイトはFLASHを使っているので鳥取県の紹介サイトをどうぞ

週一の航路は境港発（土曜19時）→韓国・東海港（日曜9時半）→ロシア・ウラジオストク港着（月曜14時）の2泊3日。プレジデントクラスからエコノミーまで6種、片道利用なら2名1室のシングルベッドのファーストクラスで片道36,000円（燃油サーチャージ別）で渡航できます。

ロシア鉄道の説明が詳細に出ているTRAVEL STARページはこちら（一部単位とか誤植あり）

ロシア旅行の注意事項が乗っているPDFはこちら

そうそう、ロシアの旅はモスクワ時間で掲示されます。なにせ11時間のタイムゾーンがある国、東西では昼夜逆転の広い国ですから。

世界の人気ラグジュアリートレイン・サイト

3位）マハラジャ・エクスプレス（インド）公式サイト

4位）ザ・ロイヤル・スコッツマン（スコットランド）公式サイト

5位）イースタン＆オリエンタル・エクスプレス（シンガポール、マレーシア、タイ）日本の代理店サイト

6位）ロッキー・マウンテニア（カナダ）カナダの代理店サイト日本語

7位）ロボス・レイル（南アフリカ）日本の代理店サイト

8位）ザ・ブルー・トレイン（南アフリカ）日本の代理店サイト

9位）パレス・オン・ホイールズ（インド）公式サイト

10位）インディアン・パシフィック（オーストラリア）日本の代理店サイト

EUと日本がつながるなんて日本人の発想ではなかったことです。北回りはロシア（シベリア鉄道）、南回りは中国（シルクロード）となれば、これはすごいことになりませんか？そんなことを言う総理大臣が出てくる時代になってほしいと思います。

イスタンブール経由でアフリカにつながるEUなら、南アのラグジュアリートレインが90日とかのコースでやってくる。

それは＜グレート・ジャーニー・トレイン＞です。人類の発祥地から東に、そしてファーイーストは日出ずる国。南アのケープタウンからTOKYOまで、まさにドリームツアーじゃありませんか。孫さんいかがでしょう？ SOFTBANKで運営してもらえませんか。投資会社バークシャー・ハザウェイも投資なら鉄道と言っているのですから。※バークシャー・ハザウェイはアメリカ第2位のBNSF鉄道を保有している。

まあそうならないところがアフリカの現実。あまりにも大きすぎる大陸は、デビアス社創立のセシルローズがケープタウンからカイロまでをつなぐケープ・カイロ鉄道計画を100年以上前に立てたがいまだに開通していない。

ケープタウンからダルエスサラームまで。この2,000KMくらいにもう100年経っている。

理由はもちろん貧困な国が多い事、砂漠や森林、立ちはだかるハードルを超える資金を出すところがないこと、そして紛争地帯がいまだにたくさんあること。総距離25,000KMにもなる3大陸ツアーは22世紀には実現しているかな？ひ孫当たりの世代ですかね。