｜日本のクルーズトレインのお手本となるオリエント・エクスプレス。

パリ・ストラスブールからコンスタンティノープルまで、というのが本来の路線であったのですが、飛行機の発達で一時撤退となり、いまはロンドンからベニスまでの1泊2日（月に数回）で復活しています。水の都ベニスが終着なら、それもゴージャスな旅になるのでご紹介しましょう。

LVMHグループの不動産会社ベルモンドが所有する

【ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス】

10時45分ロンドン・ビクトリア駅を出発、フランスの入り口カレーは16時30分着、パリ東駅に21時45分。

スイスのバーゼル・チューリッヒ、オーストリアのインスブルック。

イタリア国境のブレンナー峠を超えてイタリアのベローナ、

終着はベニス・サンタルチア駅着は翌18時25分となっています。

31時間の優雅な旅のあとは水の都でくつろげる。

ディナーを含めた4回の食事を含めた旅費は491,096円（￡3,800）から。

年１回だけオリジナルのイスタンブール行きも計画されていますが、定員184名限定の列車は即完売のようです。オリエントエクスプレスの姉妹列車1920年代のクラシックトレイン＜BELMOND BRITISH PULLMAN＞に乗車し、パリで乗り換えることで始まるオリエントエクスプレスの旅。ベネチアはイタリア語、ベニスは英語。同じ場所ですからご安心を。予約ページはこちら

 cabin suite Istanbul

このアジア版が欧州より人気の

【イースタン＆オリエンタル・エクスプレス】

同じくベルモンド社運営。

タイ・バンコク発シンガポール行き3泊4日、ステイトキャビン（並列寝台）539,352円（US＄4,994）から。

1920年代のPULLMAN社列車をオークション購入した最高級トレイン。

イギリス王室も利用した動くクラシックホテル。

3両のダイニング、ディナーはブラックスーツが基本です。

最後尾車両はデッキ仕様、アジアの原風景がゆっくりと流れていきます。

ツアーの予約ページはこちら

アメリカ横断鉄道

【AMTRAK CALIFORNIA ZEPHYR】

こちらは西海岸カリフォルニア州サンフランシスコ（エメリービル）と五大湖イリノイ州シカゴ（ユニオンステーション）を毎日走る横断列車カリフォルニアゼファー。

3,925KMを51時間で結ぶアメリカで一番美しい旅。運賃のみの普通席コーチ（US$164）でもいいし、プラス寝台車の場合は食事代込（＋US$735から）。生活路線なので途中から乗る客もあり、近距離なら普通席のコーチでいい。

北海道の稚内をスタートして沖縄石垣島に到着しても3,000KMに満たない。ここは当然寝台車利用でしょう。ロッキー山脈、シエラネバダ山脈とアメリカ横断はダイナミックなロケーションです。

ダイニングは基本、相席で。ディナーでも単品なら20ドル~25ドルのメニューも多い。

SLEEPER’S MENU（寝台車専用）はセットメニューになっていて、デザートまで

寝台車は1人でも家族でもシャワー・トイレありなしでいろいろ選択できる。

とにかく客室は背が高いのが、CALIFORNIA ZEPHYR（東海岸はトンネルが低くて走れない）