何故CMでタレント(人気者)を使うのか?
タレントCMは疑似体験として、「ああ、あの人が食べているCM」とイメージさせることにより、性能や価格を超えて購入したくなる<欲求のスイッチをオン>にする。
CMは見ていなくてもスーパーの店頭にのぼりが出ているだけで、コミュニケーションは脳のスイッチがブランド(ここで言うブランドとは指名買いの名前)商品を買うことをOKする。
デパートやショッピングモールの化粧品売り場に入って気づくのは、すべてのブランドに大きなポスター(きれいな女優たち)が背景になっていること。
高額な化粧品ブランドが、「こんなにきれいになれるよ!」と自分とタレントが重なっていく疑似体験をイメージさせる。
タレントを使うことを「特急券」といい、それが常套手段となったのが1980年代、いまから40年も前のことだ。
最近、そのタレントが事件を起こし損害賠償問題になっていることは周知のこと。
もちろんタレントが悪いことは事実ですが、広告主側の責任も大きい。「特急券」で売ることを当たり前にしていることが問題なのです。
本来商品の性能と価格でブランド化させるべきところを「特急券」で即購入させること。これはほぼ芸人にMCをさせてひな壇のコメント番組を作る構造と似ている。TVのどのチャンネルに合わせてもバラエティ番組。深夜番組でテストマーケティングし、好評ならゴールデンにシフトする。
本来CMではプランナー、TV番組では構成作家が脚本を作る。これを<タレント丸投げ>していることが大きな要因。視聴者はこのファストファッションをどんどん捨てていく。使い捨て映像になるということ。
「売れてるタレントを使います」これは僕は頭は使いません。マーケティング時代(質より量)ですから…と言っているようなもの。ここでいう僕(仕掛け人)は誰でもいい。
CM女王なんていうマーケティングは間違った認識。12社13社と数多く広告主と契約する事でそのタレントの旬は終わります。その時どのCMも同じような表現になる。何に出ているのか、視聴者にもわからなくなる。表現の限界は3社がいいところでしょう。3社目以降の担当が間違っている(人気に乗っているだけ)のです。
カンヌのブログを読んだ方はおわかりだと思いますが、広告のジャパンマーケティングは異常、世界標準ではない。本来商品やサービスをきちんと伝達するコミュニケーションが広告。タレントは何も意味はない。むしろ<目立つ>だけしか考えていない中身スカスカの会社ですよと言っているようなもの。評価されるレベルではない。
<映像の品格>を失ったものは<ブランドの品格>までも失っていく。
<タレント=購入スイッチ>と考えている人がいる限り、日本のCMは劣化する一方だ。
それにいち早く気づき、<映像の品格>が大切であることを広告主に伝えることが、プランナー(脚本家)を束ねるクリエイティブディレクター(広告の総責任者)の役割であると強く思う。
残念なことはそのCD(クリエイティブディレクター)がプランナーを鍛えるために労力を使うことが出来なくなってしまったこと。
<働き方改革>という名のハラスメント対策が各社で導入され、部下からの申告で直ぐに会社から勧告が出る事。
「やりすぎはいけませんよ!」という自粛制度導入。
<やりすぎまでやらなければ、いいクリエイティブは育たない>
タレントという特急券を捨てないと外国との差は詰まらない。陸上競技男子100M走で9秒台が求められるように、それを打ち破るのはたったひとりの勇気あるクリエイティブが国内レベル(タレント広告が当たり前)を超えていくことだ。
|本来知っておくべきこと|
芸人=自作の芸(コメディやアート)を売る人。自虐ネタは芸ではない。
かわいい=キュート。キュートはビューティではない、むしろ未熟(半人前)であることを意味する。
おいしい=味覚表現に基準はなく主観。理由が必要である。言うだけならだれでもできる。
誕生!=新発売 告知する商品は新発売だから告知する。この誕生! は基本蛇足。
短縮語で頭のテキスト2文字を使うこと=スマートフォン:スマホ、時間短縮:時短、など造語が文化になることは間違いです。オンザ・ジョブ・トレーニング:OJT(On The Job Training)、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン:USJ(Universal Studio Japan)など正しい短縮は世界共通。
メディアが使う単語は自己都合の使い方が多々存在し、意訳された言葉はスラングです。ジャパン:ジャッ●となったらいけません。文化は次世代に繋ぐもの。正しい言葉は<おもてなし>の国の文化として後世に生きる言葉になります。
関連情報
メンズハット 通販|HEY3HATTER
メンズハットの通販ショップ【Hey3Hatter】では、ステットソンをメインにドブズやクリスティーズのいい帽子だけをセレクトして直輸入販売をしております。ストローハット・パナマハット・ビーバーハットをはじめ、ウィペット・ストラトライナーなど、ステットソンハット(DOBBS/CHRISTYS')の永久保存版を取り揃えておりますので、ぜひ自分にぴったりの一つを見つけてください。
屋号 | HEY3HATTER |
---|---|
住所 |
〒340-0011 埼玉県草加市栄町3-4-24-609 |
電話番号 | 090-4096-1911 |
営業時間 |
10:00~19:00 定休日:不定休 |
代表者名 | 平石 光男 (ヒライシ ミツオ) |
info@hey3hatter.net |