★タバコがやめられない人へ

タバコがやめられない人でした。約40年吸い続け、煙にした金額はおよそ300万円（吸った数と箱の代金を掛けました）。クルマ一台分を煙にしました。

昨年コロナで亡くなった志村けんさんは一日二箱なので、×50年とすると700万円くらい吸った計算ですか…。年数を重ねるとずいぶんと大きな数字になります。

★やめたいがやめるきっかけがない。ほぼこれに尽きると思います。

加熱式タバコに変え、徐々の本数を減らして、いずれタバコをやめるつもり。

これはほぼ失敗します。加熱式タバコの味がタバコの味を超えないため、人前で加熱式を吸い、自宅でタバコ。それは無意味なこと。逆にさらにお金がかかります。

★やめる必要があるのか？という質問は愚問です。

人は必ず死にます。その死は病気か事故。ほとんどは病気です。病気は不調から始まる体調変化。病院に行き【検査する】と病気が発覚、入院治療で少し延命。残り寿命を全うする頃、またどこかが不調となり、今度は死に至る。統計的に見る人の最期です。

画は喫煙者のガンの発生リスク（対非喫煙者）

この【検査】から、喫煙者と非喫煙者の命運は分かれます。

二人にひとりがガン（悪性腫瘍）になり、三人にひとりは亡くなる。と聞いたことがあると思います。男性の死亡原因トップは肺がん（女性はランク2位）。レントゲンで喫煙者の肺は汚れている（曇っている）ので肺がんが見つかりません。見つかるような大きさになった時、それはすでに手遅れ（転移のあるステージ４）状態。

イレッサが効かない喫煙者にはイレッサ投与は逆効果

非喫煙者は肺がんが発見しやすく（変形が見える）、ガン発生時にEGFR遺伝子異常が生まれ、この異常に効果的な【分子標的薬・イレッサ】が効きやすいのです。喫煙者にはこの遺伝子異常が見つからず、よってイレッサが使えず、旧来の抗がん剤しか使えないことです。

★コロナ陽性について

コロナ陽性、さらに重症となると肺炎になります。肺炎は喫煙者には大敵です。長い時間汚されて半分くらしか機能していない肺。それが肺炎になると自発呼吸が困難になります。人工呼吸器（エクモ・ECMO）のお世話になります。元々の肺が弱っている人はECMOからは離脱できずそのまま（肺は活動できなくなると自発的に心臓に信号を送ります。もうダメだ、止まってくれと）心不全になり、命を失うことになります。

★ガン細胞は治らない

ガンは自分の細胞が突然変異したもの。細胞ではありますが、すでに壊れてしまったもの。切り取る（外科的手術）か焼き切る（放射線）か抗がん剤で小さくするか、いずれにしてもガン自体は元に細胞には戻りません。そして医学的にガンを除去するには周辺の健康なほかの細胞に多少でもダメージを残すことになります。転移があればその転移先も同様に治療が必要です。さらにダメージは大きくなります。ダメージが心肺にくればそれは死に直結します。

ガンそのものは痛くないが、ガンになると臓器や周辺細胞が痛い

ガン自体はもう壊れた組織なので、これからガンになる組織（ガンに騙されてガン化している）やその周辺にある組織がガンの影響を受けるとさまざまな痛みが発生します。痛みは自分の最大の【痛み10・（MAXIMUM）】です。

痛み10は気を失う痛さ。いままでいろんな痛みを味わったと思いますが、痛み10がずっと続き良くなりません。だから気を失う痛みになります。痛み止め（麻薬）を使うしかありません。使うと痛みは薄らぎますが起きていられない状態（うつらうつら状態）になることが多くあり、痛み止めから離脱できなくなります。

私は一週間＜痛み止め投薬＞しました。全身の皮が剥ける症状（粘膜質の口の中も湯葉のようにベロリと剥がれた）で、当然食べ物飲み物を口にすることはできない絶食（点滴栄養）。

下から二番目のポンプ（注射器のシリンジ）が最強の鎮痛剤

全身痛くてまったく動けず、大人の紙パンツを履きトイレも行かず、三度の食事がない生活。それはただ天井を見つめた生きた屍（眼を開いているだけ）でした。実際、病室の天井の模様にある穴（トラバーチン模様というらしい）をひたすら数えていました。それをしないと1秒が10秒、1分が1時間と長く感じる。とにかく時間がまったく動かない。昼寝をすると夜眠れないので本気で気が狂いそうな一週間でした。音楽を聴くとかTVを見るとか気持ちに余裕がある人ができる行為、危機的状況ではそんな余裕はまったくありません。おなかだけがゴロゴロ・キュウキュウ言っていました。

天井の柄は不規則なので数えやすかったと記憶します

★私の禁煙

これは入院で強制的にやめさせられました。入院イコール禁煙。

病院の外の喫煙所までタクシーで行き、二本くらいまとめて吸ってまたタクシーで往復。これを実行してもたった二本吸うために2,000円近い出費はもったいない（一本単価1,000円超え）。もちろん禁断症状とかなかったわけではありませんが、上記のようなガンの宣告での入院。もはや喫煙はお手上げでした。結局半年の入院ですっかりタバコとは縁を切りました。

ガン治療でもうひとつ痛いことは歯の痛み。

どこかに虫歯や知覚過敏な状態（歯槽膿漏等）があるとそれは一連の治療の中で、口の中が真っ先に攻撃（副作用）を受けます。最初からそれがわかっているのでガン患者はまず歯科検診を受けます。治療する歯は抜かれます（治療している間はないから退院後治療する）。

これをしない人は夜な夜な泣くことになります。ガン治療では歯の痛みは眠れない痛みになります（泣いている人を多く見ました）。

★すっぱりやめる

いまやめましょう。この次この次、明日からはやめられない。だからいますぐやめる。

私も三日間くらい頭の中がタバコでいっぱいになりました。四日目五日目、まあ二週間くらいはタバコが夢にも出てきます。ひと月で着ている服から臭いが消えていきます。三か月くらい経つとタバコを吸う必然性がなくなっています。

ごはんを食べた後がうまいとか、別にどうでもいいことになります。

別に好きなひと（タバコ以外のこと）ができたから、そのひと（タバコ）を振った。というような飴とかガムとか別アイテムは要らないです。

今後の人生を考えたらタバコは不要。それだけです。残りの人生を辛い病院生活で過ごしたくなければ、いまやめましょう。代替品はありません。加熱式とかで徐々にやめるは、またタバコに戻るから必要ない。

★お金に換算すると、

一日ひと箱(@550円)吸っていた人が、年間煙にしたお金は約20万円。家族4人で沖縄や北海道旅行できます。さあ、いまから一日一日と旅行代金を貯めましょう。どれだけ喜ばれることでしょう。ワンコインプラス（550円）貯金！

やることはただひとつ。

アマゾンに500円玉貯金箱と入れ、10万円・30万円・50万円と缶を選ぶだけ。そして届いたら500円玉を毎日入れる事。（詳細は550円ですが、それは省略）

さあ、今日の至福の一服か、明日の家族の笑顔か？選択はいまです。

あれっ独身だから家族の分の幸せはいらないと…。

そうですか。そういう方はワンコインを診断時（悪性腫瘍と診断されたら）に一時金の出る【アヒルのガン保険】へ。

ガンになると働けず入院費は嵩むばかり。そして収入が途絶えるのでダブルパンチでお金が必要になります。五年後か十年後かいずれにしても十分元は取れる保険ですので、若い人にもガン保険は必須です。

参照：プレジデントオンライン

　　　肺がんとともにいきる.JP

• 国立循環器病研究センターの＜タバコのやめ方＞指南ページはこちら１
• 健康保険を使った12週間の禁煙プログラムの紹介ページはこちら２
• 禁煙治療（ニコチン依存症治療）の保険適用医療機関（日本禁煙学会）の紹介ページはこちら３

タバコには、安全基準がないので、添加物でも何でも使い放題です。例えば、タバコにはアンモニアが添加されています。アンモニアで煙をアルカリ性にしておくと、発生するニコチンが蒸発して気化します。気体のニコチンは、肺からの吸収効率が非常に良くなります。煙を吸って3秒後には、脳にニコチンが大量に送り込まれます。急激で大量なニコチン刺激によって、脳細胞が変化を起こし、ニコチンのない状態では脳細胞間の神経伝達が十分に機能しなくなります。タバコを吸わないでいると、イライラしたり、ボーっとして眠くなったりするのはそのためです。

source:鎌倉保険福祉事務所

そう、あなたが悪いのではなく、タバコを吸わずにはいられないニコチン依存症になるようにつくられていただけです。【薬物依存症】、こう言われればもうそれは病気ということ。病気との共存はあきらめてください。