フェドラハットのグログランリボン。黒が正統だ！…と決めつけていませんか？

ブラックタイ必須の場では確かにハットもリボンもブラック、でもそれ以外は案外自由。なのに、ハットのリボンは黒だけ。それは少々つまらないですね。

例題なのでわかりやすく、夏のパナマハットでお知らせします。

【リボン交換】という仕組みがあります。

傷ついたり、濡れたり、汚れたり。ハットにまつわる悲しい話はたくさんあります。その補修用で始まったのがリボン交換、いまではおしゃれの一環として大事なフェドラハットをリボン交換で生まれ変わらせてくれる工房がそこそこあります。

もちろんリボンから選ぶわけで、工房にあるものを使うか自分で見つけてくるかは自由。グログラン（平織の厚めのテープ）だけでなく、リボンの材質（一般的なのはポリエステル・レーヨン・アクリル）も選べますが、実はフェドラハットには少し決まりがあります。

帽体（クラウン部分）の形は頭に合わせて円錐形（頂点に向かいながら小さくなる）なので、伸び縮みしない素材は使えない。リボンの下と上では若干長さが違うのです。

フェドラハット用リボンは最初からカーブしています。

（業務用なのでこれをウェブサイト買うことはできません）

一般のリボンで探すと当然直線。せっかく探して持って行っても、「これは使えないわね」とあっさり断られる素材（伸びない・ワイヤー入りなど）がたくさんあります。

当店がオーダーしたハットは以下のようなカラーリング。2週間で出来上がってきました。

真ん中のトリコロールはリボン作成（36mm幅）からオーダーしたこだわり。でも素材が伸びにくいものだったので、職人さんが大変苦労したと言われました（→苦笑い）。

右のピンクはモロッカン（モロッコの伝統柄）という金色ラインの入ったリボン、これも伸ばすのに苦労したと言われました。

ストライプが多い中、ツートンのバイカラーは案外フェドラハットには新鮮です。ご自分のハットでお試ししたいと思われたら、ご相談ください。工房のご紹介またはお取次ぎいたします。料金的には工房にあるものに交換の場合は3,000円程度、持ち込みの場合は2,000~2,500円程度。送料等は別途です（※表示金額は税込）。

リボンってどこに売っている？

まずはどんなものがあるか、ウェブサイトで見てみる。それがここ、手作り作家の集合体マイン（MINNE）。素材感がわかれば、わざわざ足を運ぶ必要もなくかなり選べます。既製品のウェブサイトは★の数あるので、そのリンク集はこちら。

一番わかりやすいのが全国どこにでもあるユザワヤさん。またはホームセンターのビバホームの中にあるヴィシーズ（手芸・クラフト）、基本はここで手に取って学習できます。

リボン交換してくれる店はこちら↓

◆クリーンハットさん（埼玉）

◆ナレッジさん（東京）

◆レイカドウさん（東京）

◆ヤマダヨウフクさん（大阪）

◆サードアッシュさん（大阪）

「まずは電話してみる」ことです。

もっと根本的に、帽子の洗濯（クリーニング）についてはこちらにそのブログ（お勧め店あり）があります。

「ああリボン交換したら、せっかくのボルサリーノの文字がなくなる（縦金色刺繍）」という方は、その部分（バンド）だけ残すという手もあります。オーダーだからそのへんは自由です。

既成サイズですが交換用リボンも実はあります。

川渕帽子店さんの３CM巾のRETTER。⇒アマゾンで販売中。

CA4LAさんの４CM巾のハットバンド。⇒CA4LAさんショップで販売中。

リボン交換を楽しんでみてください。あなたのお気に入りハットが生まれ変わります。