過剰なくらいがちょうどいいCMの世界
一度見て納得させられてしまった。
としたら、このCMの寿命は1回だったということ。以降何度も見るがもう誰もこの内容を記憶するものはない。何故なら納得させられた事は<既読スルー>になるから。
かといってインパクトを残そうと、非常識な方法で表現すると消費者センターに来る<苦情の声>からオンエア中止に追い込まれる。非常識とは通常ありえないこと。もう一度見てみたいを想定しやすいが基本ルール違反になりやすい。
この中間点、過剰なくらいがちょうどいい。そこを狙う表現に集中していく。
たとえばペットボトルの<ラッパ飲み>。本来瓶ビール(バドワイザーのような小瓶)をグイ飲みするアメリカ俳優がラッパ飲み(口飲み)することが普通だったが、それを女優でやらせるとワイルドでかっこいいとなる。小瓶だからいいだろ。とペットボトルにそれをシフトしたのがほとんどの飲料CMになっているが、ラッパ飲みは口に触れた部分がボトルの中に戻る不衛生なアクション。ダイナミックというだけできれいな表現ではない。500CCならすぐに飲み切るという前提でつくられている。
若い男女のキスシーン。
本能的に見てみたい。本能に訴えるものはかなり強く残る。映画ではないのでストーリーが作れない。よって初恋のフレンチ・キスどまりだが、男女ともにドキドキする感じ(男女共有の商品)と結び付ける。本当にしているかどうかは演出次第だが、まあ本気モードってやつはやらせじゃ出ない。
縦横無尽に走り回るクルマ。
一遍のぶれもなく画面の中をきっちりとクルマが走り、空撮の凄さを見せつける最近のクルマCM。カメラは左右に上下に移動しながらもフォーカスはまったく狂わない。天候に関係なくクルマのカラーリングはイメージカラーを発色し、フロントガラスからドライバーは決して見えることはない。
とここまで書けばおわかりでしょうが、実在する撮影ではありません。3DCGは設計図から動画化され、どんな角度の映像も可能になっています。
◆泡、などと泡のうま味表現で炭酸感を演出するビール。
シズル(清涼感みたいなもの)専門アーティストのおかげで、ピザのチーズが伸びるシーンやビールがグラスからこぼれ出るシーンは喉がなりそうな美味しさ感を演出します。2倍3倍の光量を当て、スローモーション対応にし、大量の炭酸を送り込んだあとの瞬間芸。それがシズルアートの真骨頂。生きている感が勝負のプロの仕事です。
フォトショップ加工。
もともとファッション誌の表紙を飾る俳優や女優のシミ消しが由来で、長い時間静止画の世界では使われてきました。動画に加工(動画は正確にはフォトショップは使わない)に使うのはスクリーンの中の邪魔もの消し。たとえばガードレールとか電柱とか、なくていいものだけど映ってしまったもの。被写体の加工はまずしません。何故なら撮影テクニックで十分可能だから。
疑ってみているようならそれはないです。プロの撮影は加工以上にナチュラルで上手いのです。
もう一度見たいと思わせるための工夫は、あらゆる表現に詰め込みます。賞味期限3か月。もともと寿命は短いのですから。
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