アフリカ大陸の文化が発展しない事。一言で言えば、

 

アフリカには過去と今はあるが、未来という概念がない。

とケニア人牧師ジョン・ムビディ氏（アメリカで博士号を持つ有能な人）は言います。

アフリカの宗教と哲学　ジョン・S・ムビティ　大森元吉訳　1970年／法政大学出版局

 

荒れて痩せた土地、マラリアやエボラウイルス、民族紛争、政治家の汚職、軍事政権、さまざまな要因から他の大陸からも敬遠されるアフリカ。送り込んだODAがテロや誘拐にあうことも多く、危険な大陸であることは確かだ。食料をもらえば「もっとくれという」貧困を武器に手を出す姿は教育のなさを暴露する。

 

実は横浜や神戸、函館や長崎など港をたくさん持つ日本と違い、断崖絶壁の多いアフリカには大きな港が圧倒的に少ない。ケニアのモンバサ、タンザニアのダルエスサラーム、南アフリカのダーバン、コートジボワールのアビジャン、エジプトのポートサイドなど。海に面している国でこれだから内陸の多いアフリカは当然モノがない。ないから奪う、奪うから報復する。報復はエスカレートし殺人になる。民族間の争いは代々続く。

 

 

最悪なのはソマリアだ。砂漠と地雷の埋まった地上は危険。安全な海で海賊が産業。

アフリカは水が悪いから疫病も多く短命。だからこの大陸で希望は少ない。

＜USA for AFRICA＞をマイケルジャクソンが歌っても、ハリウッドスターが養子に迎えても、自分で自分を変えない国は何も変わらない。「ギブ・ミー・チョコレート」という戦後の日本の子供たちと同じだ。

 

 

最悪な情報ばかりで恐縮だが、私たちのまわりのいまの政策がこれよりも悪いことはないだろう。

ただ、ゆるキャラとかB級グルメとか緩い対応は付け焼刃のブームにしかならない。

文化は長い時間がかかるもの、文化にしなくてはその未来はない。

 

産業を呼び込むことは難しい。企業は利益を追求するためにある。ただ文化は市民でなんとかなる。そこが狙いだ。富山の五箇山は廃墟寸前のところで止めて世界遺産になった。

 

 

「遺産を探せ！」と言う事ではなく、未来への遺産を編み出す努力が必要、それは人材育成だ。スーパースターの生まれる街、そこにスーパースタージュニアは集まる。

ニュージーランドの＜WETAデジタル＞に集まるクリエーターと同じ仕組み。

 

パタゴニアは7/21全店舗をお休みにして選挙に行こうとアピールしている。

 

ビジョンを持つ候補者に耳を傾けることで、未来の町は自分たちの世代で構成する。そして後継者たちがそれを伸ばしていく。ただそれだけの事。投票権はそのバトンであることを覚えておいて欲しい。外貨獲得（外からの集客）は確実にその町を発展させるものだから。

バトンが切れたレーンは誰も走れなくなることがわかりますか？