4K(よんけい)誕生の舞台裏
| 4K誕生
いま主流となった4K(ヨンケイ:モニターの16対9では3840*2160)技術。その誕生には日本発祥の技術がありました。1982年NHK紅白歌合戦でハイビジョン放送がテストされた。NHK技研開発のTVはブラウン管の走査線525本の倍1125本のアナログ高性能中継の開発でした。
世界最高峰の映像それは映画。プライドの高いアメリカの映画配給会社連合(20世紀フォックス・パラマウント・ソニーピクチャー・ユニバーサル・ワーナーブラザース)は2002年DCI(デジタル・シネマ・イニシアチブ)を立ち上げた。世界最高峰の基準を作らなければならない。そしてそれはデジタルでなければならない。
35MMフィルムを映画品質とするアナログ映像をデジタル化する。いまはPCモニターで当たり前のDPI(ドット・パー・インチ)で表現する4Kの始まりでした。
最大のネックは変換技術そして膨大になる映像の重さ(メガバイト・ギガバイト)。並行してインターネット技術もブロードバンド化(情報ハイウェイ計画)していたため、映像をビジネスとした市場は大混乱。
それを可能にしていたのが半導体メーカー、テキサス・インスツルメンツのDLP(デジタル・ライト・プロセッシング)技術。まだ4Kには及ばず1080/24Pでのスタートでしたが、スターウォーズのデジタル上映などさまざまなデジタルシネマの実験がスタートした。
TI社のDLPは市場の半分を占める大きな力となっていきました。
DCIの最高品質は4K(4096*2160)、CCDを超えるCMOSセンサーの登場となります。ソニーはフルHD2K技術の1920*1080のSXRD発表(2003年)。さらに2011年HDの4倍を超える885万画素の高解像度と、4,000:1の高コントラスト比を実現したソニー独自の液晶ディスプレイデバイス「4K“SXRD”(Silicon X-tal* Reflective Display)」を搭載した高精細プロジェクターを登場させます。
シネコン普及、テレビモニターの大型化、超大型屋外モニターの普及、携帯電話液晶の高密度化など映像のデジタル化はプロセッサー技術のナノ化と圧縮技術と送受信技術が集まり、この10年で急速に進化した。
そこにはVFXでの超緻密な合成技術やCGI技術も重なり、静止画1枚数ギガの画像を1秒30枚作り、90分の作品に仕上げるVFX会社が登場します。高騰するアニメーターや技術者の報酬に音を上げたCGI/VFX会社は次々とハリウッドから移転。カナダ・ニュージーランドと本拠地を移転します。
当時ジョージ・ルーカスもルーカス・アニメーションを日本で作ろうとしましたが、当時の小泉首相は拒否しました。「国家予算でひとつのアニメ会社に投資は出来ない」
※このルーカス・アニメーションはシンガポールで設立され、いまは現地TVで放送されています。
一方、DCIの使命は過去のアーカイブ(35MMオリジナル)を半永久的に遺産として残さなければならない。1895年リュミエール兄弟に始まるフィルム登場から残る貴重なフィルムは耐久年数50年と言われ、そのリプリント作業で毎回劣化する品質をキープする技術はありません。(デジタルのHDDなどは10年持たずに消えてしまう)
砂漠の地下数100Mに作られたフィルム巨大倉庫に眠るアーカイブ。管理費とプリント費はDCIに大きな負担となっていた。これを可能にしたのは日本の富士フイルム。それはなんとアナログ。「ETERNA-RDS」フィルムはフィルムを三原色分解しさらに黒白保存することで500年劣化しないフィルムを完成、2012年アカデミー科学技術賞を受賞しました。
8Kなどと言われているいま、ますます映像は超微細高密度化が進んでいますが、実はそれはもう人の目では見えないもの。DCIはそのへんを理解していますが、電子メーカーはスペックに走る。3Dから4Dと臨場感を高めたスクリーンそして音響とアトラクションのようになってきた映画館。
いまそこに着目することよりも1,800円を1,000円に戻すほうが先決とは思います。何故なら映画は来てもらうもの。ポップコーンやコーラで稼げばいい。そこは日本が世界で遅れているところです。
デジタル撮影技術・送受信技術・デバイス技術の発展の意味するもの。それはオンラインによる同時配信。世界がアジア市場45億人に注目しています。アジアが動けば金になる。中国・インド2大マーケットにハリウッドが視点を動かすのは必然です。
ちなみにハイビジョンという言葉はNHKのつくった単語です。英語標準はHi Definition(ハイ・ディフィニション)、ハイビジョンは通じません。
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