もし、ガンの宣告をされたら
|その瞬間、目の前が真っ白になる。
自宅に戻り失意の底でGOOGLE検索する。ほとんどの人がここから闘うことになります。
男性の65,5%、女性の50,2%ががんになるいま、がんは普通に自分の周りに起こっている。
なのに、
いままで「私は大丈夫!」と思っていただけ。
生涯がん罹患リスク(2017全国推計値データに基づく) | 生涯がん死亡リスク(2018全国推計値データに基づく) | |||||||
部位 |
生涯がん罹患リスク(%) |
何人にひとりか | 生涯がん死亡リスク(%) | 何人にひとりか | ||||
男性 | 女性 | 男性 | 女性 | 男性 | 女性 | 男性 | 女性 | |
全がん | 65,5% | 50,2% | 2人 | 2人 | 23,9% | 15,1% | 4人 | 7人 |
食道 | 2,4% | 0,5% | 41人 | 194人 | 1% | 0,2% | 97人 | 498人 |
胃 | 10,7% | 4,9% | 9人 | 20人 | 3,2% | 1,5% | 32人 | 69人 |
結腸 | 6,5% | 5,9% | 15人 | 17人 | 1,9% | 1,7% | 52人 | 59人 |
直腸 | 3,8% | 2,2% | 26人 | 45人 | 1,1% | 0,6% | 94人 | 180人 |
大腸 | 10,3% | 8,1% | 10人 | 12人 | 3,0% | 2,2% | 34人 | 45人 |
肝臓 | 3,2% | 1,6% | 31人 | 62人 | 1,9% | 0,8% | 53人 | 118人 |
胆のう・胆管 | 1,5% | 1,4% | 65人 | 72人 | 1% | 0,8% | 97人 | 122人 |
膵臓 | 2,6% | 2,5% | 39人 | 41人 | 2,0% | 1,7% | 51人 | 58人 |
肺 | 10,1% | 5% | 10人 | 20人 | 5,7% | 2,1% | 17人 | 47人 |
乳房(女性) | 10,6% | 9人 | 1,5% | 65人 | ||||
子宮 | 3,3% | 30人 | 0,7% | 139人 | ||||
子宮頚部 | 1,3% | 75人 | 0,3% | 325人 | ||||
子宮体部 | 2,0% | 51人 | 0,3% | 364人 | ||||
卵巣 | 1,6% | 62人 | 0,5% | 198人 | ||||
前立腺 | 10,8% | 9人 | 1,3% | 75人 | ||||
甲状腺 | 0,5% | 1,6% | 185人 | 62人 | 0,1% | 0,1% | 1560人 | 857人 |
悪性リンパ腫 | 2,3% | 1,9% | 44人 | 52人 | 0,8% | 0,5% | 126人 | 185人 |
白血病 | 1,0% | 0,7% | 99人 | 135人 | 0,6% | 0,4% | 170人 | 275人 |
※国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」より
高齢化する日本では、多くの人がガンを経験することになります。
何故なら、ガンは遺伝子のミスプリントが原因。ミスプリントは高齢化するほど起こりやすくなる。プリント回数の多さがミス(ガン発生)を増長させていくからです。細胞分裂が活発な箇所ほどミスプリントは起こりやすい。男性と女性のガン発生しやすい箇所の違いはここにあります。
ここからは選択の毎日。生きるか死ぬかを賭けた現代医学と自分との共同作業になります。
その治療を受ける受けない。署名する書類が次々とやってきます。統計的にその治療の生存率や副作用の起こる確率、最先端の医療現場からのデータに、この治療で死んでも仕方ありませんというサインをするのです。
基本的にガンそのものは痛くない。
ガンによって傷つけられる周囲の臓器や細胞が痛みを伴います。ガンの痛みは外傷やほかの病気と違い、継続していて起こるマキシマム(痛さ10)の痛み。気を失う強烈な痛み。耐えられないから痛み止め(モルヒネ投与)を打つ。ただ痛み止めは治療ではなく応急でしかない。根本的治療はガンを無くすことでしかないのです。
GOOGLE検索一枚目に出てくる、
ガン情報センター、慶応大学病院のガン情報、ファイザー製薬やシオノギ製薬のガン情報。それらをゆっくりと見るといいです。これから立ち向かう病気への対策がしっかりと書いてあります。
いままで出会ったこともない不安がぞろぞろと自分の前に出てきます。
〇 病気そのものへの不安 ⇒ 病気の寛解率や5年生存率を見て恐怖におびえることになる。
〇 健康を取り戻せるのだろうかの不安 ⇒ 治る治らない、死ぬ死なない。自分に当てはまるのはどれだろう。全くの他人(担当医師)に頼ることになる不安。
〇 お金の不安 ⇒ 入院費用と入院している間の家庭への負担、長期にわたる生活維持費のことを心配する。
〇 仕事や勉強への不安 ⇒ 治療期間中は仕事も学習もできない。突然襲ってくる社会から隔離される不安。それは寛解時に再度戻れるかの不安も含む。
「家族や親族にどう言おう。なんて言われるだろう?」
押しつぶされそうな心理状態で、何もできなくなります。
「大丈夫!すぐには死にません」ここからが勝負。ガンと対峙し、闘う準備になります。
★俯瞰で見る。
闘う前にやらなくてはならないこと。それは私に起こったガンについて俯瞰でみること。
担当医の医療方針、およその入院期間、入院する病院との距離感、治療中の仕事の対処、入院費用など、私を治療する期間に物理的に発生することを予測しておくこと。
家族や親族には私の不在による負担がかかるため、その負担(収入の問題、支出の問題、毎日の生活負担等)について話し合う必要があります。
すべてを解決することなんかできませんから、俯瞰で見てこれからこうして行こうという方針を決めるだけで十分、方針も途中で変わっても仕方ないと思う寛容性が必要です。
★私の場合で具体的にいうと、
骨折もしたことない。まして入院なんて一度もない私が、体調不良から受けた検査でガンは見つかりました。
59才11か月で急性骨髄性白血病(血液のガン)を発病し、告知してくれた医師の勧めで、その医師の所属する国立大付属病院に入院、寛解導入療法と放射線療法、そして造血幹細胞移植で白血病克服を試みました。結果、その後2年生存中。まだ5週間ごとに通院し予後治療中です。
年齢的に59才11か月は本当にギリギリで、60才を過ぎると造血幹細胞移植はできない可能性があり、その場合ずっと入院(治療+静養)したままの可能性もありました。コロナ禍であったことは免疫力を低下させる白血病治療においてはプラスに働き、人との接触をせずに治療に専念できましたが、その孤独感や絶望感もひとしおでした。
毎週のようにいただく治療の同意書(インフォームド・コンセント)には、「この治療を受ける事で期待できる効果はこれ!」とあるその次は統計。何パーセント効果があり、何パーセントは効果がなく、何パーセントは死ぬ。死は1%未満がほとんどですが、100人にひとりに入らないと決まってはいません。おそらく30枚はいただいた同意書。こわくない人はいません。
化学療法の投薬は劇薬なので腕の点滴では漏れたら危険。なので中心静脈カテーテル(CVC)という首にグサッと穴(CVポート)があけられ、そこから抗がん剤を投与されます。麻酔はしますが鎖骨の上をグサッと刺してきます。そしてそれは24時間ずっと刺さっています。
放射線療法は生まれた時の状態のようにパンツ一枚になり卵型のかごの中で小さくなります、小さいアンテナを体中に貼り付けられ、巨大なシャンデリアのお化けみたいな放射線マシンから全身に放射線を浴びせられます。
その間15分身動きせずひたすら時の過ぎるのを待つ。これを左右の側から合計2日間。細胞の中のガンをすべて焼却するこの放射線治療。痛みは何もありませんが、生きた心地しない恐怖の静けさです。吐き気はすぐに襲ってきました。
最大のヤマ場は移植後の2週間目に起こりました。
全身の表皮細胞がみるみる剥離し、細胞が超短期間に生まれ変わる現象。表皮とは外気と接する箇所。口の中から胃壁腸壁を通り肛門までの内側にある表皮も剥離します。
症状(病名)としては急性GVHD(移植片対宿主病/ジー・ブイ・エイチ・ディー)。
GVHDは、同種移植後に特有の合併症で、ドナー由来(移植していただいた人)の血球が患者の正常臓器を異物とみなして攻撃することによって起こります。私の場合は皮膚と消化器への攻撃でした。
口内炎ができると痛いですよね。あれが全身で起こります。痛さマキシマムが24時間ずっと。
それが1週間続きました。表皮が剥離し下の表皮が乾くあいだは何も食べられません。点滴で栄養と感染症予防とモルヒネ投与、そして紙パンツを履き、ベッドでただ天井を見つめるだけ。何をしても痛く、まったく動けません。点滴スタンドには最大8個のポンプが装着できますが、私は6個ついていました。
完全無菌の部屋で身動きできず、生きた屍のような1週間。
頭の中をめぐっているのは、これが終われば何か食べられるとかいう欲求ではなく、ほぼ無心。
痛みは痛み止めで止めていますが、全身マキシマムの痛いことが継続中。人の欲望を出す余裕なんかないのです。
ひたすら天井の模様の穴の数を数えていました。
1分が60分に感じるこの長い時間は、恐怖で眠ることもできずに、肉体的苦痛を支える気持ちを維持するためには、目を見開き数を数え続けるしかありませんでした。→キチガイの一歩手前の状態。この脱皮で亡くなる人もいる強烈な症状です。
蝉が抜け殻を脱ぐように、1週間後私は60才の古い自分から脱皮し、新しい自分に生まれ変わりました。
移植成功です。
汚い話ですが、ベッドの下には砂のような抜け殻の皮膚が毎日積み重なっていました。清掃のおばちゃんが毎朝きれいにしてくれました。口の中からは湯葉のような皮がベロリと一枚剥けました。
実はいま私の中では二つのDNAが存在します。元々の私の血液と新しい姉の血液の共存。造血幹細胞移植はハイブリッドのDNAをつくります。そのハイブリッドのことをキメラと言います。
大量の白血球をこころよく提供してくれた親族(私は姉でした)はまさに命の恩人。
死の宣告から半年、命を繋いでもらいました。そしてこの生還も次のガン治療のデータとなります。特に国立大付属病院では若いレジデント(前期研修医)がたくさん。未来の有名な医師の練習台になるのは覚悟してください。
抗がん剤で例外なく頭髪は抜けます。
なので、院内の理容室の方に出張してもらい丸刈りにしました。入院半年・退院後半年合計1年間丸刈りでした。体毛すべて(まつ毛はあった)なくなりつるっつる。手入れ要らずは案外興味深い体験です。
移植ができるできない。うまくいくいかない。
それらはすべて厚生労働省の統計で数値化されています。ガン治療は大きく分けて3つ。
◆ 標準医療と呼ばれる保険適用のガン治療は、日本中どこにいっても同じ治療が受けられます。保険適用ですから3割負担。ガン保険加入なら食費以外全部戻ってきます。
◆ 先進医療と呼ばれるいかにも効き目ありそうな新しい治療。これは厚生労働省が認可していますが、臨床数が少なく保険適用外。だから全額自己負担。とても普通の人には払えません。急を要する要人には向いているでしょう。
◆ 代替医療と呼ばれているのは、医療としての認可はされない学術レベルの治療法です。スーパーカー(数千万)を買うような金額を支払い、治る保障がない。治った人もいるというレベルです。
全部の窓口で断られた人がたどり着く「藁をもすがるの藁です」
命を懸けるに値する治療はギャンブルしてはいけませんが、高額な治療ほど自分を勝てる人と勘違いさせる誘う文句ばかりが並ぶのです。
ざっと早回しでガン対策を述べましたが、あなたが掛かったガンについては何も言っていません。それは主治医と向き合い、ともに闘ってくれる医師そして親族や友人を巻き込み、闘いののろしを上げましょう。すべてはポジティブシンキング。生きて帰ることです。
ガン寛解者(治った人)を外国ではキャンサー・サバイバーといい、とても尊敬されます。ガンと立ち向かい勝ったのですから。
もう一度言うと、ひとりでガンと闘う必要はありません。ガンはチーム戦で治す。
勝つまでは決してあきらめないでください。それが次のガン患者の希望になります。毎年の健康診断を怠らず、ガン保険には加入しておく。普通はそれでいいと思います。
そうそう、実はアマゾンは病院内まで配達してくれます。病室までは無理ですが、病棟内指定すればナースセンターまで届けてくれます。味覚障害になる抗がん剤投与で何も美味しくない時に、お湯を注ぐだけのスープを箱買い、これは助かりました。(アマゾン配達には必ず病院の受け入れ確認が必要です。許可しない病院もあります)
最初の統計に戻ってみると、
男性の白血病罹患率は1%、男性99人にひとりの確率で罹患したわけで、インフォームド・コンセントの1%の脅威をお分かりいただけると思います。
ガン治療はベストを尽くすのみです。
参考までに名医と呼ばれる医師に共通するのは、
【新しい技術を使いこなす名手】と言えるようです。6名の医師のご紹介。※週刊プレジデントより引用
★伊達洋至医師(京都大学医学部附属病院)は肺移植・肺がんの専門医。
日本で初めての生体肺移植を執刀した、移植医療のパイオニアです。日本の肺移植の実に約4割を執刀し、約3500例の肺がんなどの呼吸器外科手術を経験しています。伊達医師によると肺移植を多く手がけている施設は肺がん治療にも高度な技術を持つといいます。
★宇山一朗医師(藤田医科大学病院)は胃がん・食道がんの専門医。
手術支援ロボット「ダビンチ」を使った手術の先駆者です。消化管、肝胆膵のロボット支援手術を積極的に行い、症例数は全国一とのことです。胃がんに対するロボット手術は2018年から保険適用となりました。ほかの医師から「自分が胃の手術を受けるなら宇山医師に頼みます」という推薦コメントがありました。王貞治氏の胃がん摘出手術を成功させたことでも有名です。
★福長洋介医師(がん研有明病院)は大腸がんの専門医。
低侵襲な腹腔鏡手術と、他院で無理といわれた高度進行がんまでの拡大手術の両面で治療を行っています。周辺臓器に広がったがんでも、術前化学療法や放射線治療を行った後で手術することで温存、または根治性を保ちながら合併切除を行います。福長医師個人で、年間220件もの手術を行っています。患者さんから「福長医師の直腸がん手術を受け、現在は元気に仕事に復帰しています」という声が編集部に届いています。
★高山忠利医師(日本大学医学部附属板橋病院)は肝臓がんの専門医。
小児の生体肝移植に日本で初めて成功した世界的名医、幕内雅敏医師のお弟子さんでもあります。高山医師自身も、肝臓の最も深い部分である、肝尾状葉単独全切除手術を世界で初めて成功させました。肝臓は血流が多い臓器ですが、出血量の少ない手術で定評があります。
★糸井隆夫医師(東京医科大学病院)は膵臓がん・胆道がんの専門医。
膵臓がんの相対生存率は、非常に低く、難治性のがんといわれています。糸井医師は外科医ではありませんが、近年、内科の内視鏡治療・検査の進歩は著しいものがあります。糸井医師自身も新しい技術を開発し、世界中から研究者が見学にやってくる国際的に活躍する医師です。
★中村清吾医師(昭和大学病院)は乳がんの専門医。
乳がんの名医として必ずといっていいほど最初に名前が挙がる医師です。ほかの医師から「日本のトップ」「手術だけではなく、薬物療法にも精通している」「自分の患者だけではなく日本全体の乳がん治療を考えている」という推薦がありました。
「名医に診てもらいたい」誰もがその気持ちはわかります。
「ただ、待てますか?」その名医は予定がずっと先(おそらく1年以上先まで)まで埋まっています。あなたの近くにも患者の声に耳を傾ける優秀な医師は必ずいます。標準医療は同じ情報、同じエビデンス。あなたの命を優先しましょう。
〇参照ウェブ
★海外ガン医療情報リファレンス(社団法人 日本癌医療翻訳アソシエイツ・JAMT)
★がん情報サービス トップページ – 厚生労働省 (PDF8頁)
★がんを「知る」「学ぶ」「集う」(NPO法人キャンサーネットジャパン)
★東京都がんポータルサイト(東京都福祉保健局)
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