現行の100倍（10GB）の情報量が通信可能となる5G通信。(楽天は6月開始）

 

 

というのが触れ込みだが、5G対応iPhoneの発売はいつもの秋（9月から10月）、iOS依存の高い日本ではそれまではandroidOS対応携帯のみが対象となる。そもそも、通信帯が変わるために基地局の設置が急務、この基地局は当然都市部に限られてのスタート。全国普及には2年はかかると予想されている。

 

 

そう、実際の利用価値が全国で実感できるのは2年後の話だ。

 

特徴は大容量が送受信可能ということだが、弱点もある。直進性には強いが距離は短い。日向と日陰の関係でいえば、日陰の電波は拾えない。いま以上にビルの谷間はウィークポイントであるということだ。

 

電波が強い事それは当然人として強い電波を浴びていることになり、たとえば右耳で電話を受けているとすると、頭の右側（右耳側の空中）から電波が侵入してくるのではなく、頭の左側（左耳側から脳を通過して右電話機に）を侵入していることになる。携帯電話の使用は安全なスピーカフォン（イヤフォンマイクを含めて）が基準となるだろう。

 

 

実は５G通信の目玉は携帯電話ではなくクルマと繫がる（コネクテッドカー）システムの登場。高速道路を利用した安定した自動運転や複数台のトラックを連ねる流通システムなどがある。

 

google car

apple car

 

google car、apple carと二大メジャーが参加して次世代のクルマの頭脳を開発する。もちろん既存のクルマメーカーも心臓部を開発はしているがOS同様通信制御やセキュリティは自社だけでは困難、メジャーと組むことでのメリットの方が大きいことは明白である。

 

5G常時接続で可能なセンサーやAI（人工知能）により周囲の状況を検知・解析し、アクセルやブレーキ、ハンドル操作などを制御する。安全性をより高めるため、周囲を走行する他の車両やインフラ、ダイナミックマップ、さまざまな情報が蓄積されたサーバーなどと常時通信し、相互に情報を送受信する。スマートモビリティ、クルマのIoTだ。

 

※クルマメーカーが発表している自動運転情報はこちら

 

 

さてWIFI、WIFI6（IEEE 802.11ax）という仕組みに変わるがこれは周波数は変わらない改善型になる。

2,4G帯と5G帯を使う現行のWIFI、問題点は家電と同じ2,4G帯では室内で干渉が大きい。多くの人が使う2,4G帯は利用時間により遅延が激しく、その上下動は20倍近くあったりする。（例：夜8時から10時1MBP、深夜25時から朝5時20MBP）

 

5G帯は外では使えない。もともとアメリカの軍事通信に使われていた5G帯は日本では完全に解放されておらず、室内のルーターでの使用には有効である。つまり、外では2,4G帯、室内では5G帯と使い分けることになる。（通信機が勝手に使い分ける）具体的には手術室などの映像情報が必要な場所は５G帯がうまく利用可能、屋外では2,4G帯利用はいまと変わらない。

 

2,4GHZは混雑の状況でも繫がりやすい。これが最大の特徴になるだろう。

 

一般の人には【5G通信とWIFI6の関係】はあまり知る必要もないだろうが、映像を扱う人たちにとっては大きく機材が変わっていくことになる。室内高速のWIFI6・5GHZと屋外利用の5G通信を使い分け、Jリーグ傘下のサッカーの生中継でも5G携帯から送信可能、予算を大きく通信機に使う必要がなくなるということだから。

 

高校野球の日本予選がライブされているが、さらに送信量が増えることで解像度が上がり、こういった成功事例をもとに他のマイナースポーツにも中継のチャンスが回ってくることになる。小規模予算通信に5G通信環境は親和性がいい。