｜いきなりフェドラハットを被ることに抵抗があるなら、まずはサマーハットのストローハットやパナマハットで慣れることが一番です。

サマーハットならたいして気取っているとは思われない。ストローやパナマはフェドラハットと比較して価格的にもお買い得、多くの人が被っています。

ただシーズンが秋以降ならそうもいきませんね。スーツにフェドラハットがちょっとかしこまり過ぎという方には、ブレザーとフェドラハットの組み合わせがエントリーとしていいでしょう。少しだけおしゃれをグレードアップしたい。そんなお出かけの機会にフェドラハットを組み合わせましょう。

ベレー帽やハンチングを被ったことがあれば、鏡に映った姿を想像できるでしょうが、かなり目深かに被らないとフェドラハットは大人っぽく見えません。タレントのようなアミダ被りは女性には似合いますが男性は子供っぽく見えてしまい逆効果。フェドラハットはきちんと目深か（水平）に被ります。

フェドラハットの選び方は以下の通り。

フェドラハットの選び方

その１：サイズ（頭回り）

その２：カラー（帽子の色）

その３：ブリム（帽子のつば）

その４：クラウン（被る部分）

その５：ブランド（帽子製造メーカー）

最後に：コーディネート（トータルバランス）

その１サイズ：普段被るキャップサイズよりも１CM大きめがいいでしょう。英語表記ではINCHになります。

ブランドのサイズ差は多少あります。大きいのは修正テープでサイズの詰めは可能ですが小さいのはできない、それだけは覚えておきましょう。Lサイズ58~60とあるのは、60CMサイズを58CMまで調整可能という意味で、可変可能なスウェットバンドで調整します。

その２カラー：カラーはグレイを基本に、ブラウン（茶色）やロイヤルブルー、サンドベージュや明るいベージュなど。ブラックは２つめ以降にしましょう。黒は服装との組み合わせバリエーションが限られます。

もともと日本人は黒髪なのでせっかくフェドラハットを被っていても黒はそれほど目立ちません。

（シルクハットは別です。正装が黒なので）

その３ブリム：ブリムにはショートブリム（5CM以内）、ミドルまたはミディアムブリム（5~6CM）、そしてロングブリム（6,5CM程度）があります。フェドラハットらしいブリムはロングブリム。

ブリム自体は可変可能、アップブリム・ダウンブリム自分のスタイルで可変します。

ブリムが長いことを気にする人を多く目にします。ブレザージャケットがシングルブレスト、パンツはシングル、靴はスリッポンと決めている人ならショートブリムでもいいと思います。

ブレザーはダブルもシングルも着こなす人、ウィングチップも履くしローファーも履くという人はロングブリムがいいでしょう。スタイルの変化ができる人には、大人のロングブリムでカラーによって、シックにもファッショナブルにもフェドラハットは変化します。

その４クラウン：クラウンには2種類あります。真ん中が直線にへこんだセンタークリースとティアドロップ。

もっとしっかりとかたどったダイヤモンド型もありますが通常はセンタークリースかティアドロップ。ここはお好みです。イギリスはセンタークリース、イタリアやアメリカはティアドロップが多い。型を持たないオープンクラウンもあります。自在に自分で手を加える上級者向けです。

その５ブランド：悩むのはブランド。ただそれもブレザーやジャケット選びと同じで、価格帯で想定できます。

素材は同じラビットファー。2万円台ならニューヨークハットやドブズ。

3万円台ならステットソンかクリスティーズロンドン、4万円台から5万円台ならボルサリーノやジェームズロック（ロックハッターズ）。どれがいい悪いではなく、ジャケットやシューズを選ぶようにご自分のスタイルに合わせることです。

10万円のスーツに1,000円のベルトは似合いません。

同様にトータルコーディネートとしてフェドラハットのブランド選びは大事なことです。

→関連リンクにジェームズロック（ロックハッターズ）・クリスティーズロンドン・ボルサリーノ・ステットソン・ドブズがあります。ご覧ください。

最後にコーディネート：フェドラハットはカジュアルファッションにもコーディネートできます。

ただジャケットは選びましょう。スポーツジャケット（ADIDASとかNIKEとか大きくブランド名が書かれているもの）にはミスマッチ。

革ジャンならいいですが、Gジャンもウェスタンぽくなってしまいます。ベースボールキャップのようなカジュアルな扱い方ではないということ。フェドラハットを被っている丁寧さは必要です。

サマーハット（ストローやパナマ）は万能なので、Tシャツ・ショートパンツでも合いますが、フェドラハットは上質な雰囲気を作り出すことができる、大人向けのハットと覚えてください。

日本で人気のステットソン・ウィペット

最後にもう一度だけ、フェドラハットはあなたのファッションを確実にグレードアップします。

ぜひお試しください。

追記：ブランド・フェドラハットに抵抗がある方（高額すぎると感じる人）は、路面店のハットショップで試着してみてください。

国産とブランドハットの違いを感じることができます。

ただし頭髪は気を付けてください。さらさら髪（グリース等をつけず）でないとショップ店員には断られる場合もあります。ほとんどのモールの中にハットショップはあります。足を延ばしてみて下さい。

安いからといって中古品（素人の●ルカリ・□クマ出品等）はやめましょう。間違ったサイズでも返品返金ありません。型崩れや虫食いの見逃し、カビがスウェットバンド裏にあるかもしれません。ヴィンテージハットとかいうくだりもあやしい響き。古いのがヴィンテージならみんな中古はそうなります。希少と言ってるのは誰ですか？その希少性もあやしい。保証なきヴィンテージに踊らされるのはやめましょう。