CMプロデューサーの日常
このワードで検索してみたらTVプロデューサーの日常が出てきた。
「画になる仕事をしているくせに、一番画にならない人」
同感! と思わず納得してしまうのは同業者みな同じだろう。技術職ではない営業職のプロデューサーは何をしているのか、行動を追いかけてスクープしようとしても何も出てこない。
今回は以下の3つについて書いてみました。
1)CMプロデューサーの日常とは
2)CMプロデューサーが考えていること
3)CMプロデューサーの大事なこと
|CMプロデューサーの日常とは
その答えは、CMプロデューサーの日常はほぼ人と会う事につきる。
人と会うとはお得意様の広告会社だけではなく、撮影スタッフや営業に来たポストプロの営業さん。1日12時間(9時~6時+夜の営業)の半分以上は人と会っている。もちろん会議もその中にある。現在進行形の仕事の打ち合わせ。
CMプロデューサーの日常は、ほぼ人と会う事につきる。
年間平均20本をつくるためには最低3本(過去・現在・未来)は関わっていなくちゃならない。もうすぐ出来上がりそうなCM(過去)、これから撮影するCM(現在)、競合とかで獲りにいくCM(未来)。
その情報収集プラス方向修正など、起こりそうな事故があれば潰していくし、もっと良くなるのなら修正を加えていく。クライアントの要望に変化があれば即時対応しなければならないし、時にはその要望の問題点(無理難題)をつぶしていく。頭に反応して胃の中がギュルギュル言っていることが多い。→<心配>がお腹の中にいつも溜まっている状態。
結果的に一日べったりと追いかけてもらっても、表面上は会議室か商談の喫茶店、夜の店での営業など、喋っている場面がほとんどで、タクシーの中で居眠りしている顔が間抜けなくらいでこれといって精悍なシーン(画になる)はあまりない。
CMプロデューサーが考えていること。
答えはいつも質と量。そして利益率。1本1本が会社の知的財産になるし、稼いだ数字が結果となる。良質なものを作り上げればクライアントにもエンドユーザーにも結果的に喜ばれる。会社が要求するのはいつも数字。年間ノルマ達成のいま何パーセントで、利益率は何パーセントです。プロデューサー会議で報告する数字の内訳(ほぼ言い訳)を整理する。
外面的には質の分析、内面的には量の分析。
年間20本。とにかくつくらなきゃ。と毎日焦っている自分にカツを入れている日々。かと言って現場で何するわけでもない。演出が主体となってつくるCMは現場は演出と制作(プロダクションマネージャー)がつくっていく。それを見ているだけ。
「どう?」と聞かれて「ああ」と答える。「ああ」の時の顔はOK!と言う意味。これを1本につき500回から1,000回。そうそう設計図(演出コンテ)を上回る状況にはならない。だから「いいねえ」と手放しで言うことはない。
プロデューサーの大事なこと。
CMをつくっている時は過去・現在・未来の3つを考えている。過去は撮影済みの仕上げ、現在はこれから撮影する仕事、未来は獲りにいく仕事と言いましたが、プロデューサーが変えることができるのは未来だけ。起こっていることはよほどの事件や仕様変更がない限りほぼ変わらない。
だから必死に未来について考えています。受注できそうな案件ならどうやって受注するか? 競合ならどうやって勝とうか? 毎回違うケースだけど、似たようなケースは多々あるので、その過去のケーススタディを生かして未来を現在に引き寄せること。
具体的に言えば、3社コンペに参加できたら、他社2社の分析。他社2社を上回る企画にするべく、スタッフィングや企画意図や予算折衝や、勝った後の制作のことやら。1日の50%はここに頭を悩ませている。ただし身体はひとつなので、過去・現在の仕事をしている時にそれをやっているわけです。
コンペは確率じゃありません。
どれだけ勝つための準備をするか。そこに掛かっている。他社も同じ時間悩んでいるわけで、他社以上に悩まなきゃ勝てない。その勝てない理由を時間切れで終わらせない。いい意味で寝ないで頑張っちゃう。
プロデューサーは企画マンじゃないから企画を立案するわけじゃない。その企画がいいか悪いかその判断(路線変更やもっと違う視点か)を広告会社と一緒に悩むわけです。
広告会社のCD(クリエイティブディレクター)が一番のお得意様。その懐刀として使える人になる事。それが会社での使命なんですが、勝つためにはやはり情報戦。CDにどれだけ情報が渡せるかがプロデューサーの任務と言えます。
これはネットに書いてない事。すべて過去の情報や水面下に眠る情報。これをコツコツと積み上げていく仕事が本業と言ってもいいでしょう。最新の映画からヒントをもらうこともあり。だから公開週に見ます。図書館でヒントを探すこともあります。<統計>を探しに行くのです。いろんな業界を担当するプロデューサーはその業界の歴史や分析も必要。業界の統計(なんとか白書の元になるデータ)は真面目に30万円もします。
滅多にない事ですが、同業他社を扱ったことがある隣に座る同僚のプロデューサーからもらうこともあります。
実は人と会うことがほぼプロデューサーの日常、と最初に書いたところにこのヒントはありました。
過去・現在から未来を想像し、フィードバックする。画にならないプロデューサーの日常が未来を創造していると言える毎日。かっこいい締め方のようですが、石ころをダイヤモンドに変えようと、その石ころを拾って眺めているのです。
これを10年やっていると、石ころはダイヤになるかならないかがだんだんわかってきます。20年やっていると、見ただけで判断できます。30年はやりません。もう次の世代の人がそれをやる番。
派手な仕事風に見えますが本当にCMプロデューサーとは地味ですね。TVでいうセーターを<プロデューサー巻き>している人なんかいませんよ。スーツに黒いカバン。カバンの中は資料の紙と手帳です。TVを見るのは朝のニュースだけ。
CM屋さんはライブでCMを見ていないしドラマも知らない、まして流行っている歌を知らない人も多いのです。それを知るのは家族から。「お父さん知らないの? 遅れている!」と言われています。
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